■疲労回復に黒砂糖(黒糖)が効く!
黒砂糖などの糖分(ショ糖)は、消化酵素シュクラーゼによって、
ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解されます。
ブドウ糖及び果糖は小腸から吸収され、血管を通って全身に運ばれ、体や脳のエネルギー源となります。
特に脳は、多くのエネルギーを必要としますが、脳のエネルギー源となるのはブドウ糖だけです。
また、脳はブドウ糖をほとんど蓄積することができません。
このため、脳は常にブドウ糖の供給を必要としています。
もしブドウ糖が不足すると、脳の働きが低下し、イライラしたり、集中力が低下したりします。
また、ブドウ糖のエネルギー代謝にはビタミンB1とナイアシンが必要です。
ビタミンB1とナイアシンがなければ、ブドウ糖が補給されてもエネルギーに変換されません。
黒砂糖は、白砂糖よりもブドウ糖に限りなく近い構造をしているため、
黒砂糖を摂取すると2〜3分の間にすばやく体に吸収されます。
そして黒砂糖には、ビタミンB1もナイアシンも含まれています。
したがって、脳や体の疲労回復に即効性があります。
一方、黒砂糖の黒い部分に含まれるフェニルグルコシドという色素成分には、
腸管の中で余分な糖を捕まえて、体外に排出する作用があると言われています。
これは、黒砂糖は白砂糖に比べて血糖値の上昇が緩やかであることを意味します。
つまり、黒砂糖は、血糖値の急上昇を起こすことなく、ブドウ糖の補給ができるので、
疲労回復にうってつけと言うことができます
■黒砂糖から造られる黒糖焼酎
焼酎は、定説によれば、約500年前にシャム王国(現在のタイ王国)から沖縄に伝来し、
その後、沖縄から奄美大島諸島を経て鹿児島、更に球磨地方、宮崎地方に伝来しました。
太平洋戦争後、アメリカに占領されていた奄美諸島では焼酎の原料となる米が不足していました。
そこで、奄美諸島では当時過剰気味だった黒砂糖を原料として焼酎を造りました。
昭和28年(1953年)、奄美諸島がアメリカから日本に返還された際、
これを焼酎として扱うかどうか議論がなされました。
というのも、黒砂糖から蒸留する酒は焼酎としては認められていなかったからです。
最終的に、奄美地方の振興策の一環として、製造工程に米麹を使用することを条件に、
奄美諸島(奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島)に限って、
黒砂糖を原料とした焼酎の製造を許可しました。
このため、黒糖焼酎は、奄美諸島でしか製造することのできない特産品となっています。
黒糖焼酎は、甘い香りで、柔らかな口当たり、芳醇な風味で、和製ラムとも呼ばれ、
本格焼酎(焼酎乙類)の中では洋酒的な感覚を味わうことができます。
黒砂糖の甘味はすべてアルコールに変化するので、黒糖焼酎に糖分は残っていません。
黒糖焼酎は、ギネスブックにも紹介されている世界一のご長寿、泉重千代さんの晩酌酒として有名です。
■黒砂糖(黒糖)はミネラルたっぷり!
黒砂糖は、製造過程で加える石灰が加えられます。
この石灰は、黒砂糖をアルカリ性にするとともに、黒砂糖に含まれるカルシウムの量を増加させます。
カルシウム不足が、骨粗しょう症や肩こり、腰痛、歯周病を招くことは周知の事実でしょう。
ほかにも、カルシウムは筋肉の収縮作用にも必要ですし、ストレスに対する抵抗力を高めてくれます。
特に女性は出産直後や更年期以降カルシウムの流出が激しいので、
日頃から意識してカルシウムを摂取することが大切です。
黒砂糖と牛乳をあわせて摂取すると効果的です。
またカリウムとナトリウムは、カルシウムとともに神経や筋肉の機能を正常に保つために必要です。
マグネシウムは、カルシウムの作用を助け、またビタミンB群とともにエネルギー代謝にも関わっています。
リンは、マグネシウムやカルシウムと結合して、リン酸マグネシウムや
リン酸カルシウムとなって骨組織に付着し、骨や歯などの硬組織を形成する大切なミネラルです。
亜鉛は、不足すると、味覚障害、生殖機能の減退、肌荒れ、抜け毛などを引き起こします。
鉄や胴は、血液中のヘモグロビンの合成に関与しています。
こうしたミネラル(微量元素)は、それぞれ必要な量はわずかであるものの、
体内で合成することはできないため、常に摂取していないと不足がちになります。
しかもミネラルが不足していると、ビタミンも効果を発揮することができずに体外に排出されてしまいます。
また、ミネラルを摂取するときに重要なのはそのバランスです。
黒砂糖は、ミネラルバランスの取れた食品なので、
貧血防止、冷え性改善、関節炎予防、などの効果が期待されています。
また、黒砂糖にはミネラル類以外にも、抗酸化ポリフェノール、オクタコサノール、
ラフィノースなどの機能性成分も含まれています。
抗酸化ポリフェノールは、免疫賦活作用があり、ガンへの抵抗力が高まると期待されています。
オクタコサノールは、アルコールの一種で、ストレスへの抵抗力や持久力、体力を高める作用があります。
ラフィノースは、オリゴ糖の一種で、熱にも強く、
胃や小腸の酵素で消化されることなく大腸に達することができるので、
大腸のビフィズス菌や乳酸菌の栄養源となり、腸内環境を整える作用もあります。
このような機能成分により、動脈硬化、肝臓障害、高血圧症、など生活習慣病の予防にも期待されています。
黒砂糖を毎日の食生活に上手に取り入れたいものです。
■黒砂糖(黒糖)を食べよう!
黒砂糖は、そのままでも美味しくいただけます。
黒砂糖は、ブロック状のもの、砕いたもの、粉末状のものが市販されています。
そのまま少しずつかじるには、ブロック状の黒砂糖が、こくも香りも高く美味しいです。
料理やお菓子作りには粉末状の黒砂糖が水などに溶けやすく使い勝手がよいです。
ブロック状のものや砕いたものは、ある程度小さな塊にして
ミルサーやミキサーで粉末にするという手もあります。
粉末状の黒砂糖に水を加えて煮詰めてシロップを作りおきしておくと、デザートのソースにすぐに使えて便利です。
黒飴やかりんとう、黒蜜など、昔からの商品も人気ですが、最近では生しょうがやゴマ、
ウコンなどが入った黒糖商品なども市販されています。
また、黒砂糖は普通の砂糖の代わりに料理や飲み物に使用することもできます。
ダイエット中はとかくビタミン群やミネラル類が不足しがちです。
黒砂糖や黒糖商品で糖分やビタミン群、ミネラル類を補給しましょう。
黒砂糖は、吸湿性があるので、開封後は密封して直射日光、高温多湿を避け、なるべく冷蔵庫に保存してください。
まれに賞味期限内でもカビが発生することがあります。
■黒砂糖は美白・美肌にも効く!
黒砂糖には、糖蜜中の天然保湿因子であるPCA-Naに加えてミネラルやアミノ酸を豊富に含むため、
古くから美肌効果があると言われてきました。主に、肌細胞の保湿や活性化に効果を期待することができます。
黒砂糖エキス入りの保湿パックや、美容液、洗顔フォームが市販されていますが、
黒砂糖が手許にあるなら、「黒砂糖エッセンス」を作ってみましょう。
作り方は簡単。黒砂糖500gに対して水1リットルをナベに入れて弱火で煮詰め、
トロッとしたら、粗熱を取り、冷蔵庫で保存します。この黒砂糖エッセンスを基礎化粧品と併用します。
お肌への刺激も少ないので、敏感肌でも安心して利用することができますが、
最初は必ず目立たないところで少量を試してください。お肌に異常が現れたら、すぐに使用を中止してください。
■黒砂糖エッセンス+洗顔フォーム
黒砂糖エッセンスと洗顔フォームを手のひらで混ぜます。
割合は、洗顔フォーム1cmに対して、黒砂糖エッセンスはティースプーン半分程度。
特に乾燥する日は黒砂糖エッセンスの量を多めにするとよいでしょう。
■黒砂糖エッセンス+化粧水
黒砂糖エッセンスと化粧水を混ぜてパッティングします。
黒砂糖エッセンスの量は、普通肌や脂性肌であればティースプーン3分の1程度、
乾燥肌であれば半分程度が目安です。
■黒砂糖エッセンス+パック剤
洗顔後、ティースプーン3分の1程度の黒砂糖エッセンスを手にとって、軽くすり込むように伸ばします。
その上から、パック剤を伸ばしていきます。
パック剤によって異なりますが、はがすタイプ出20分程度、洗い流すタイプで10分程度、放置します。
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